愛・地球博では大行列でした。
人気館のひとつだったスイス館、
その出口に大きな玉の道のオブジェを提供したキュボロ。
地球博をきっかけに日本で大ブレイクとなりました。
スイスで私は3D の玉の道キュボロの
秘密を知ることになったのです。
私たちの前でキュボロの
パーツをどんどん積み上げ
て見せてくれました。
すごい!
キュボロ1 本で立つ柱が
積みあがりました。
すばらしい精度。
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キュボロ社のエッター社長、現在は才能あふれるおもちゃデザイナーとして広く知られていますが、実は福祉の世界の出身。
1970年代、障害を持つ子どもたちに、パズルや積木を与えていたエッターさん、「立体的」で、障害を持 つ子どもが、もっともっと遊ぶおもちゃを作れないかと考えはじめました。
そしてひらめいたの
が玉の道だったんです。
直線、カーブ、カーブのトンネル、まっすぐのトンネル・・・
と一つ一つ特徴あるパーツを構想していきました。
36種類の粘土で作った試作品ができたのは、
1976 年のことだったそうです。
それからアイディアを練り、試作に試作を重ね、
10年後の1986 年に12 種類のパーツを使った3D の玉の道
「CUBORO」を発表することになるのです。
「キュボロ」は「キューブ」と「ロール」からできた造語です。
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キュボロは
スタンダードセットでさえ、
100 万通りの組み合わせが
できるんですって !!
- エッターさんのアイディアを
製品化したのが、
レモ・ニーフェラーさん。
お父さんの代からネフ社を始め
スイスのおもちゃメーカーを
最先端の技術で
サポートしてきました。
お父さんのハンスさんは
とっても陽気。
昔のスイスのおもちゃを
披露してくれました。
寒い冬から春にかけて、森林管理協議会FSC の認証を受けたブナ林から計画的に伐採され、製材されます。
製材した材木、スイスでは普通6 年かけて乾燥させるんですっ
て。でもここエメンタール地方は材木の乾燥に最適な気候なので
乾燥期間は1 年、それでも1 年ですよ!!
「ニーフェラー社の工作機械はすべてオリジナル。中には20 年以上前から使っているものもあ
ります。キュボロの積木を作るのに適した機械を私が開発したプログラムで動かしています。す
るどい刃で、正確で美しい1/4のカーブの積木を切り出しているんですよ。」
ニーフェラーさん、身振り手振りを交えながら、詳しくキュボロの工程を紹介してくれました。
私たち一行は村をあげての大歓迎を受けました。
その日の新聞、エッターさんが後日送ってくれました。
ダンケ!